プロフィール / Profile
2021 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程 修了
2018 弘益大学美術学部版画科 卒業 (韓国)
2018 弘益大学美術学部芸術学科 卒業 (複数専攻)
展覧会 / Exhibitions
2022
・Sequence(ギャラリーそうめい堂)
2020
・KOREA ART WEEK ーPrintmaking×Classic (韓国)
・ Multiple print (ガレリア・グラフィカ bis)
・TKO国際ミニプリント展( 東京芸術劇場)
2019
・日中韓 版画3人展「Toward the Future」 (B-gallery)
・Future Artists Tokyo(東京国際フォーラム)
2015
・Pacific Rim International Print Exhibition (ニュージーランド)
・東京国際ミニプリントトリエンナーレ(多摩美術大学美術館)
金 知慧(キム ジヘ)の作品は、写真のイメージから生まれるという。金は、自身が直接撮った、あるいは家族の昔のフィルム写真アルバムから「私の中の何か」に触れる写真を探し、それをもとにスケッチを行い、メゾチントを中心とした銅版画技法で作品を制作している。
作品について、「銅版画に刻んだ私の記録 」 と金は説明するが、ここで言う記録とは彼女の「日記」に近いものに思える。それは、作品が極めて個人的な場面で始まっており、自己告白の性向があるからであろう。だが彼女の作品を眺めていると、多くの人の心の奥底の感情にふれる普遍の感覚を確かに感じる。 それは「懐かしさ」なのか、「愛」なのか、「憐憫」なのか、それともまた別の何かなのか。正確に一つの単語で表現できない記憶や感情が渦巻いている。