Shiori ICHIKAWA Solo Exhibition 

 Shiori ICHIKAWA Solo Exhibition 

 SLEEPING INSTINCT 

​ ねむる本能 

 SLEEPING INSTINCT 

​ ねむる本能 

 2020. 11. 4 Wed - 21 Sat 

 2020. 11. 4 Wed - 21 Sat 

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ギャラリーそうめい堂では、若手アーティスト市川詩織の個展を開催いたします。

市川詩織は動物と人間の関係をおもなテーマにシルクスクリーンやドローイング作品を数多く制作しています。ユーモアに富んだ作品は単なるカリカチュアに留まらず、現代に生きる私たちの矛盾や滑稽さをある種の慈しみをもって描き出しています。感度の高いビジュアル表現としての魅力もあります。ぜひ、お気軽にご来場ください。

 「月明かりで本能が爆発した犬」

2020, キャンバスにアクリル画 

"The Dog Whose Instinct Burst Under the Light of the Full Moon"

2020, Acrylic painting on canvas

We hold the Solo Exhibition of ICHIKAWA Shiori, whose theme is the odd relations of Animals and Human society. Her artworks act as not only a caricature but also kind of a mirror of the humorous modern society. The artworks look that is with misgivings for the contradictions of human society, but we can see that these also include her love and hope for the future. We hope you visit us and enjoy the exhibition.

月を見る犬に注意?

 Artist 

市川 詩織

Shiori ICHIKAWA

 Profile 

2012 - 2016

Tokyo University of the Arts, B.A. of the Oil painting department 

東京藝術大学 絵画科 油画専攻 学士

2016 - 2018

Tokyo University of the Arts, M.A. of the Printmaking department 

東京藝術大学 大学院美術研究科 絵画専攻 版画研究分野 修士

Solo

2018

Shiori ICHIKAWA Drawing show! at Nezu curry Luckey

2018

Hey Human, (ねぇ人間、) at tagboat Gallery 

2019

FUNNY BONE at TAKU SOMETANI GALLERY

Group

2017

「ZURETA

/ INTERNATIONAL CONTEMPORARY PRINTED ART」

Tokyo University of the Arts (日本)

College of Fine Art of Shanghai University (中国)

Galéria Medium / Medium Gallery, Bratislava (スロバキア)

NEON Gallery, Wroclaw (ポーランド)

'Shotai' Exhibition 

2018

なでたような跡がある at 表参道画廊

2019

Sur and Smile (at s+arts gallery)

2020

s+arts summer exhibition (at s+arts gallery) 

Exhibition 

Web Exhibition


 人間のために本能をねむりにつかせ、変化しつつある生き物たちの本当の心情は?彼らははたして幸せなのか?とよく考える。
だがその問いに答えはない。

生き物は人間も含め独自の世界を持っていて、それぞれの経験と環境により育まれた心を他者が理解しつくすことなど、そもそも不可能なのだから。

私が私の世界から、「もしこうだったらどうだろう」と想像したとして、その想像の背景には一体何があるだろう。
描かれた彼らの瞳に映る自分や社会を見つめ、少しずつ読み解いていこうと思う。


 

01. Paintings / Drawings
 
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月明かりで本能が爆発した犬

The dog whose instinct burst under the light of the full moon

その通りは数年に一度、月明かりが非常に強く差し込むことで有名だった。その中心に自慢の店を開くことにしたソーセージ屋は、初めての満月の夜、遠吠えのような声を聞いた。


気づくとドアは開け放たれた後だった。そこには、噛みちぎったよだれまみれのリードの切れ端をつけたまま、鼻に皺を寄せ、戸惑いの表情でソーセージをくわえる隣の家の犬がいた。

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蚊の配達会社

The Mosquito Delivery Company

チャイムの音を聞いてドアを開けると、頼んだ荷物があるだけで、そこには何もいなかった。

荷物には蚊が群がり、大きな蚊柱となっている。

その内の一匹がその群れを外れ​、こちらにやってきた。

ロマンチックな繁殖場を提供された蚊

Mosquito Who Are Offered  the Romantic Breeding Area

​美しい大理石の桶にいい具合に水がたまっている。実験的にためられたその美しい水辺に彼らが疑いなくやってきたのを、人間の科学者は興味深く見つめていた。

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ファミリーチキンのランチボックス

 Lunch Box of the Family Chicken

​ピクニックにはピッタリの良く晴れた朝、家族はチキンのランチボックスを買いに行くことにした。かわいらしいパッケージを手にとると、そこにはある鶏の一家族の写真とともに「家族愛」とあった。

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鑑賞用に雑種犬を飼う金持ちの犬

The Rich Dog Who Has a Mixed Dog for the Appreciation

長いこと閉じ込められていた冷たい鉄格子の中から外に出されると、あたたかな部屋の角に案内された。見ると、そこは明かりに照らされている。
彼を連れてきた者はそれがよく見える場所にクッションを運んでくると、ゆっくりと寝そべった。彼女は喜びに満ちた表情で大きな目を見開くと、なんの縛りも意味合いもなく健康的に成長した雑種犬の容姿を眺め、満足げに微笑むのだった。

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顕微鏡のバカンス

Vacation in the Microscope

この濁った池では、数日前から失踪者が出ていた。少しの不安もあったが、繁殖を終えたミジンコとミドリムシは岸辺に休養に行くことにした。道中、少し揺れのようなものがあったが、明るい場所に着いた彼らは気にせず椅子にもたれ、カクテルを飲んだ。気持ち良く晴れた空を見上げると、大きな目玉のようなものが二つ、自分たちを見ているように見えた。

ちょっと怒った蚊

The Mosquito That Got Angry a Little Bit

どこに行っても、その肌色の大きな生き物は自分を睨みつけた。彼女は出産のためにその血が必要だったが、変わらぬその関係性に少し嫌気がさしたようだった。

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02. Silkscreen prints
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本能を思い出せない犬 Ⅰ

The dog that can’t remember the instinct

​時々、体の奥から何かがやってくるのを、その犬はなんとなくだが気づいていた。餌皿に盛られた茶色い粒ではとても満たされないような、でもそれでいいような。

IS019 30 飼い主を食べたい犬のためのグループセラピー 2019 ed2-

飼い主を食べたい犬のためのグループセラピー

Group therapy for dogs that want to eat their owners

広い体育館で丸くなった犬たちに、「骨が回ってきたらその体験と悩みを話すように。」とカウンセラーは言った。まずダルメシアンが語り出した。

思い出クイズで恥をかかされる犬Ⅱ 

Dog who is insulted in the memories quiz show

​まぶしい照明にびくつきながら、犬は飼い主の向かいの席に腰を下ろした。「僕らの信頼関係を世界中に示すときが来たぞ。」そう言った飼い主は緊張のせいか口から唾が乾いた匂いがした。「思い出クイズ、第一問をどうぞ。」と司会者。「どちらが僕が君に初めて作った小屋?」と飼い主。犬はあきれ顔であえて違う方を押すのだった。

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IS017 30 遠吠え発電Ⅰ -本能を利用された犬- 2017 ed1-2.j

遠吠え発電Ⅰ -本能を利用された犬-

HOWLING POWER GENERATION

-The dogs taken advantage of their natural instinct-

どこかの誰かが犬の遠吠えの震動を電気に変えられる原理を思いついた時、犬は喜んでそれに参加した。仕事として始めた遠吠えだったが、それは徐々に遠い記憶を呼び起こし始めた。

IS018 35 実験 -人間を見るときの表情を実験された犬- 2017 ed4

実験 -人間を見るときの表情を実験された犬-

EXPERIMENT

 -The dog's facial expressions examined,

to see what kind of "look" it gives to humans-

「人間を見るとき、犬は泣きそうな、子犬のような目をすることがわかりました。」とある動物学者が学会で発表したが、犬はその朝こっそりくすねたハムのことで頭がいっぱいであるだけなのであった。

あたたかい眼差しをあつめる発明家

The inventor gathered his dog's warm gaze

愛に飢え、可視化しようとした発明家は、犬の額にライトを埋め込んだ。犬たちは飼い主の科学者のことを愛に満ちた眼差しで日々見つめていたが、彼にはもうそれが見えない。

進化の木の中のあなたとペット

You and Your Pet in the Phylogenetic Tree

海で生まれた一つの生き物は種の枝分かれを繰り返し、やがて多くの生き物になった。ある日遙か彼方の宇宙からやってきた者がこの図を指さして言うのだった。「君が飼っているつもりのそいつは、実は君より進化しているものだよ。」

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IS016 25(シート) あした -木の巻きつき方で予言ができる犬- 2017

あした -木の巻きつき方で予言ができる犬-

Tomorrow -the Famous Dog Who Shows the Future With Winding Around the Tree-

ある町の犬の周りには、毎夕人だかりが出来ていた。その町の多くの人々が木の巻き付き方で運勢を占うようになったのはつい最近のこと。犬は戸惑いつつも、その心には注目されることへの快感と欲望が芽生え始めていた。

IS007 30(額付) 市川詩織 ちゃっかり一泊しようとしている蚊 ed8-1

ちゃっかり一泊しようとしている蚊

Uninvited Overnight Guests

「落ち着いて。一晩泊まりたいだけだからさ。」そういって絆創膏を少し持ち上げた二匹の蚊はそこに潜り込むと、ちゃっかり傷口の血を口に含ませた。

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 蚊の傘 ー償いー

Mosquito Umbrella -Atonement-

忌々しい虫刺されをかきむしりながら急に降りだした雨に途方にくれていると、けたたましい羽音とともに一瞬雨脚が弱まった。驚いて前を見ると、昨日散々自分をさした蚊が、申し訳なさそうに傘の形をしていた。

IS023 15 Oasis 不安な犬 2020 ed7-7.jpg

Oasis -不安な犬-

Oasis -Uneasy Dog-

不安な夜にオアシスを見つけた犬は、深く息をすいこんだ。

IS027 15 Cold Day Vodka (Blue) 2020 ed6-

​寒い日のウォッカ

 Cold Day Vodka

ウォッカの瓶をかたむけると、アザラシはうなずいてグラスをあげた。今日はとても寒い日。

体も心もあたたまりますように。

IS028 15 Good Night Vodka (Blue) 2020 ed

おやすみのウォッカ

Good Night Vodka

しばらくすると、アザラシは満足したようで、その場にゆっくりと横になった。

​あたたまったら良い夢を。

​全ての作品をオンラインショップで購入することが可能です

ギャラリーでは全ての作品を実際に見ること可能です。

ご来店をお待ちしております。

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